2005年07月12日(火)投稿
スペインでは,日本語を教える仕事をしに行くのだが,日本語を外国人に教えている教室というのがどういう雰囲気なのか知るために,とある大学の授業を見学させてもらう。
教室に入ってくる学生たちは,見知らぬ人が教室にいるので,多少戸惑っているが,きちんと挨拶をしてくれる。
そして,授業開始。自分が自己紹介をし,みんなも僕に自己紹介。まだ日本に来て数ヶ月という学生さんたち。初々しい。授業の合間の休み時間。結構日本語ができるM君が僕のところに来て,いろいろと話をした。その中で,うれしかったのが,
「今までは女の先生ばかりだったが,男の先生の声を聞くことができてうれしかった」
ということば。
もちろん,街中やテレビ,教材のCDから聞こえる声など,男の声を聞いたことがまったくないわけではないだろうが,教室の中で,見本としてのナマの声を聞いたのは初めてだったのだろう。同性の教師への親近感もあったのかもしれない。でも,この言葉はとてもうれしく,そして勇気付けてくれるものだった。日本語を教える経験はないけれど,がんばれる気がした。
ありがとう,M君。
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