2007年4月21日土曜日

日本語弁論大会

2006年01月15日(日)投稿

金曜日,駐スペイン日本国大使公邸に行って来た。
仕事関連の会議が大使館で行われた後,大使主催の懇親食事会というのが行われたのだ。日本人が少ない国では,自分みたいな者でも大使館などとのつながりが生まれてくる。
守衛がいるゲートを入り,坂を上がると建物が。大使公邸には菊の紋章があちこちにあり,ここが「日本」なのだと思わせられる。
クロークにコートを預け,ウェルカムドリンクを飲みながらサロンにてしばし談笑。10分ほどして大使の挨拶の後,ダイニングルームへ。適当に席につくと,さらに奥の部屋への扉が開けられ,そこには素晴らしい日本料理が並べられていた。

ビュッフェ形式で三々五々料理を取りに行く。寿司,刺身,てんぷら。それから,イベリコ豚の豚汁まで。海産物はスペインでも良質のものが採れる地域があるので,味はとてもよい。豚汁にはごぼうなど,スペインでは食べることができない食材も。

デザートに抹茶アイスクリームなどを食べていると料理長の紹介。京都で修行を積んだという若き日本人料理人。やはり日本人が調理したものだったのか,と納得。
大使公邸を後にして,日本語弁論大会(写真)を見に行く。  
「マドリード文芸サロン」というところが会場。
日本に滞在したことがない人(グループ1)9名,滞在したことがある人(グループ2)が4名発表。
日本に滞在したことがない人たちのテーマは,日本語学習についての体験談,文化交流に役立つインターネットについてなど,自分と日本とのつながりについての発表や,神道・仏教などの日本の伝統文化についての発表のほかに,自分の研究テーマ,個人的なことなど,日本とは直接関係がないことなどだった。
日本に滞在したことがある人たちのテーマは,ノーといえない日本人,日本人のファッション,日本の若者と仕事,地中海のマグロについて。日本と繋がりがあるテーマだった。
グループ1の優勝者はチェロ奏者の男性。日本語の韻律に違和感がなく,非常に聞きやすい日本語だった。内容も日本語学習と音楽について,面白く,そして説得力あるように話していた。グループ2の優勝者は若者と仕事について発表した男性。日本の若者の現状を憂い,頑張ってほしいとエールを送る。
柔道や空手をやっているという発表者は,動きや話し方までが「武士道」の体現者という感じで,ちょっと違和感を感じつつもほほえましく観覧。
晴れやかな会に出席し,仕事続きの1週間を心地よく締めくくった。

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