2007年4月21日土曜日

スペインが変わった!?

2006年01月15日(日)投稿

 [マドリード 1日 ロイター] スペインで1日、新たな禁煙法が施行され、元旦に働く喫煙者らは、いてつく路上での喫煙を強いられた。一方、たばこの煙が立ち込めるマドリードの典型的なバーではこの法律はほとんど無視されたかたちだ。  市場調査会社のユーロモニターによると、スペインは1人当たりのたばこ消費量がギリシャに次いで欧州第2位となっている。職場での喫煙者も多い。  1月1日施行の禁煙法で対象となったのは、職場や病院、学校、ショッピングセンターなど。敷地面積が100平方メートルを超えるバーやレストランは禁煙エリアを設けなければならない。  一方、100平方メートル以下の小規模店では禁煙化は店舗の判断に任せられ、他の欧州諸国の類似の禁煙法より規制はかなり緩い。  しかもスペインではこうした小規模なバーがほとんどだ。  マドリードのクリニコ病院の事務担当者は「禁止されたからといってたばこをやめるつもりはない。禁止されると一層やめたくなくなる」と述べた。  この禁煙法は、人口全体の3分の1という喫煙者人口の削減を狙っており、たばこ広告も禁止する。また、購入可能年齢も16歳から18歳に引き上げる。
http://excite.co.jp/News/entertainment/20060103194947/JAPAN-198611-1_story.html
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CNN/REUTERS/AP
マドリード──1人当たりのたばこ消費量がギリシャに次いで欧州第2位のスペインで1月1日、禁煙法が施行され、職場や病院、学校、交通機関内など、全国の公共場所が禁煙となった。政府は、禁煙法の導入によって約3割の喫煙率を、今後2年間で5%削減したい考え。
敷地面積が100平方メートルを超えるレストランやバルなどの飲食店では、今後8カ月以内に、換気装置を備えた喫煙室の設置が義務付けられる。一方、100平方メートル以下の小規模店では、禁煙化は店舗の判断に委ねられるが、喫煙可能か禁煙かを明確に表示する必要がある。
空港や劇場では、喫煙場所の設置が義務付けられる。
また、たばこ広告も規制するほか、購入可能年齢を16歳から18歳に引き上げる。
禁煙法が成立した直後に政府が実施した調査では、回答者の77%が禁煙法を支持した一方で、69%が実効性に疑問を持っていた。
スペイン政府によると、同国内の死因のトップはたばことなっている。毎年、たばこに関連する疾病で約5万人が死亡し、受動喫煙による死者も700人に達しているという。
欧州ではすでに、アイルランドやスウェーデン、ノルウェーなどで禁煙化が進んでいる。しかし、スペインが導入した禁煙法は、喫煙率などを考慮し、他国よりも緩やかな規制となっている。
http://cnn.co.jp/business/CNN200601020010.html
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年末年始を日本で過ごし,マドリードに戻ってみると,なにかが変わっていることに気付きました。
1.禁煙法が施行された。 2.いろいろなものが値上げされた。
1. 禁煙法の実効性に7割もの人が疑問を抱いているとのことだが,果たして結構守られているように思う。
かつて,カフェテリアや廊下は白い煙で少し霞がかっていたものだが,施行直後の大学内では,稀にしか喫煙者を見なくなった。
喫煙者はまじめに(?)寒い屋外で吸っている。建物の入り口が新たな喫煙スポットになり,そこでは喫煙者同士のコミュニケーションが花咲いている。おかげで建物の入り口は吸殻だらけ。
スペイン人って真面目なんだな,と思った。真面目というか,素直というか。7割以上が法律を支持しながら,7割近くが法律の実効性に疑問を持ったのは,「自分は賛成。でも他人はどうだか知らん」という,ある意味個人主義が徹底したスペインらしい結果なのかもしれない。実施してみれば,結局多くの人が支持しているのだから,法律はほぼ守られることになったわけだ。アメリカ人だったら,「こんな法律クソ食らえ」と言って,デモなんかするかも(ステレオタイプです。ごめんなさい。)
街中でも,「ここは禁煙」などの表示が多くなった。今後どれくらいうまくいくかは未知数だが,タバコの煙が嫌な人と,タバコを吸いたい人がうまく共存できればいいのではないかと思う。ただ,喫煙者が多く,タバコの煙で霞むバルの店内が「スペイン」なのだ,という人も多いかもしれないが…。
2. 戻ってきたら,いろいろなものが値上げされていた。
定期券,カフェテリアのパン,食堂の定食…あまりたいしたものを買っていないので,こんなところしか分からないのだが,生活に直結したところでわずかに値上げされている。
経済が好調だからなのだろうか?数年スペインに住む同僚に聞いてみると,決してそういうわけではないようである。
ここ数年毎年年始に値上げがあったという。しかし,だからといって給料が上がっているわけではないとのこと。このような値上げが続けば,じわじわと市民の生活が圧迫され,あと数年で経済が崩壊するかもしれないという予測もあるという。
値上げの経験なんて久しぶり。スペインは景気がいいのかな?などとノンキに考えたが,そうノンキに構えてもいられなさそうだ。
これでもしタバコの売り上げが減ったらどうなるんだろう?

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